建設委員会提供 「ザ・建設業」

「土木会社の生き残り策」

〜このままでは生き残れない。その時どうする? Part3〜  

 プロの下請施工業者に転身するためには、生産性のアップが必要不可欠であると認識した大林社長でしたが、大林組の生産性は改善できたでしょうか?


大林「こんにちは。先日、我社の生産性改善のための確認をしてみました。
   結論から言ってしまうと、『無駄』だらけでしたよ。一番びっくりし
   たのは、倉庫の整理整頓をさせたら、新品の工具が出てきたんですよ
   しかも、このあいだ同じものを購入しているのに!」              

 私 「そんなの序の口だと思うよ。これから全てを見直して、圧倒的な生産
   性を構築していかなきゃね。」                                  

大林「そうなんですけどねぇ。先行きが不安ですよ。」                  

 私 「経営者の君がそんな考えでは誰もついて来ないぞ。『組織を変える』
     『社員を動かす』なんていったコンサルティングをしている所もある
   けど、結局は経営者が変わらなければ、組織なんて変わるわけがない
   からね。」                                                    

大林「まったくその通りですね。ところで、前回『生産性アップができたら
   一番重要なことを教える。』なんて言ってましたけど、一番重要なこ
   とって何ですか?」                                            

 私 「そうだったね。早速勉強しよう!」                              

┌─施工班と技術者を支える最大のポイント─────────────┐
│ いくら優秀な技術を持った施工班と管理能力の高い技術者(現場代理│
│人)がいたとしても、受注がなければこれらは「宝の持ち腐れ」になっ│
│てしまいます。施工班・技術者の存在を成り立たせるものは「営業」の│
│力です。この「営業」なくして全てのものは成り立たないと言っても過│
│言ではありません。ということは優秀な施工班や技術者の能力を「宝の│
│持ち腐れ」にしない「営業部門」の存在が最大のポイントとなります。│
│そして自社の施工力・現場管理能力が優れており、信頼を持っていれば│
│こそ営業も自信を持った受注活動ができるのです。                  │
└────────────────────────────────┘

大林「確かにその通りですね。今まで生産性を高めることだけを考えていま
   したが、受注がなければ何にもなりませんね。我社の場合、営業は私
   自身がやっていますが、もう少し営業力を強化しないといけませんね
   知人が車の営業マンなので、ヘッドハンティングしてみようかな?」

 私 「営業力強化には必要かもしれないね。だけど、建設業の営業はモノを
   売る営業じゃないよね?だから、自社の施工力をしっかり把握して営
   業しないと、工期遅延等のトラブルの元になると思うよ。だから現場
   のことが分かる人じゃないと営業はできないんじゃないか?」      

大林「それもそうですね。確かに現場のことが分からなければ営業のプロで
   も難しいかもしれないですね。それに、現場のことが分かれば、施工
   班に色々な注文もできるようになりますね。」                    

 私 「理解が早いね。『施工のプロ』と言うとどうしても『施工』という部
   分を中心に考えてしまいがちだけど、説明したようにどんなに優れた
   施工も受注がなければ発揮できないし、受注するのも営業があってこ
   そだよね。要するに技術・施工・営業の『三位一体』の力がそろって
   こそ全ての力が発揮できるということだね。」                    

大林「よく分かりました。人材育成・生産性アップ・営業力アップの3つを
   同時進行で早急に進めていきます。」                            

 私 「そうだね。それから最後にひとつ付け加えさせてもらうよ。経営の成
   功には『社長のリーダーシップ』が必ず必要だよ。リーダーシップと
   言っても、強烈な個性で社員をぐいぐい引っ張っていく形もあれば、
   権限を委譲して社員の自主性を引出すとか、色々な形があるけど、ど
   の形にしても社長に社員を引き上げるリーダーシップがなければ、一
   流の営業も技術者も施工班も育つことはないぞ!要するに会社の盛衰
   はトップ一人で全て決まるんだよ!このことを肝に銘じてくれよ!」

大林「わかりました!一番大切なのは私のリーダーシップですね!今後のニ
   ュー大林組を楽しみにしてください。」                          
 土木会社の生き残り策として3回シリーズでお伝えしてきましたが、如何だったでしょうか?建設業界も非常に厳しい状況が続いています。特に土木工事はますます工事量が減少し、少ない工事を巡って受注競争が激化しています。その中で下請施行に徹して、しかも利益を獲得していくには「早い・安い・良い」をキーワードに戦っていくしかないと考えております。

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