年度末の3月になり、決算を迎える企業も多いと思います。決算書は企業の「通信簿」です。自社の商品やサービスが世の中に受け入れられたのなら「増益」となりますし、反対に良い商品やサービスを提供するための努力や工夫を怠っていたりすると「減益」という厳しい結果が出てきます。
しかし、事業年度が終了してから結果が分かったのでは手遅れという場合もあります。時代の変化に素早く対応するためには、事前に決算額を予測して分析することが必要です。そこで、今回はFX2 for Windowsを利用した「決算予測」の方法をご紹介いたします。
○当期末の決算額を予測するには・・・
今回は、ABCオートサプライを例にとって見ていきましょう。
まず、FX2 for Windowsのメニューの中から「44.当期決算(着地点)の先行き管理」を選びます。ここで、図1の画面左上にある「予測値入力」をクリックし、「当期末の決算額」の予測方法を指定します。未経過月の業績を予測する方法には、前年との対比で自動に計算する「自動計算(前年比)」や、図2のように売上高や経費の金額を直接入力する「実額入力」などがあります。

図2
また、「業績予測値の入力」を利用すれば、次月以降の予測値と目標の経常利益を入力して「OK」ボタンをクリックするだけで、図4のように「A予測(業績)」と「B当期末決算額」が自動計算されます。

図4
では、図3のように「業績予測値の入力」を行い、実際にABCオートサプライの決算予測を行ってみます。すると、図4のような予測結果が表示されました。
画面の12・13行目に表示されている固定費要圧縮額(目標の経常利益を達成するために圧縮する必要がある経費)と戦略予備費(目標の経常利益を超えた余剰利益)は、予測された「当期末の経常利益」と社長が「目標とする期末の経常利益」との差額を表しています。ABCオートサプライの場合、固定費を4,270千円圧縮しなければ、目標の経常利益20,000千円を達成できないという結果が出ました。つまり、社長の考えよりも固定費が多かったか、限界利益が減ったということになります。もし、積極的に行った採用や設備投資の効果(売上高や限界利益の増加)が出ていないとすれば、今までの方針が適切であったか、他に採算性の悪い部分がなかったかなど原因を追及して改善することが必要でしょう。
月々の業績管理だけでは、全体の業績や推移が掴みにくいことがあります。一歩先を見据えた経営を行なうためにも決算予測機能をフルに活用してみてはいかがでしょうか。
前回までは売掛金、そして時効について勉強しました。今回からは新しい内容についての勉強です。
友達「こんにちは。今日からは新しい科目の勉強ですね。」 先輩「そうだね、今日からはたな卸について勉強しよう。まずは巡回監査 報告書の内容を見てくれ。」 ┌───────────────────────────────┐ │月次たな卸が実施されている場合、受払帳残高との差異があったとき│ │は、その原因を確かめ適切に指導したか。また、原則として実地たな│ │卸によるべきであるが止むを得ない事情で実地たな卸が出来なかった│ │時は、概算たな卸額の計算方法を指導し、関与先において起票したこ│ │とを確かめたか。 │ └───────────────────────────────┘ 先輩「たな卸の少ない飲食店等はそれほど影響はないけど、たな卸商品の 多い、卸売業や小売業、仕掛品、仕掛工事などがある製造業、建設 業は、月末に正しい数字を計上することが正確な財務状況の把握に 繋がっていくんだよ。それから、巡回監査後に提供しているデータ に、たな卸額が計上されていなければ価値のないデータになってし まうよ。」 友達「その通りですね。我が社でも在庫管理は徹底しないといけないと思 っているのですが、商品が多くてとても無理ですよ。何かうまい方 法は無いですかね?」 先輩「たな卸の方法には、帳簿たな卸と実地たな卸があるんだ。じゃあ、 内容について教えるよ。」 ┌─たな卸の方法────────────────────────┐ │帳簿たな卸…商品在高帳や材料台帳、その他の帳簿にたな卸資産の受│ │ け入れ、払い出しのつど数量の増減を記録することによ│ │ り、その帳簿からたな卸の数量を確認する方法。 │ │実地たな卸…実際にたな卸数量を調査して、その在高を確認する方法。│ │ 税法においてはどちらのやり方でもかまいませんが、青色申告法人│ │については原則として「期末においては実地たな卸を行うべきであ │ │る」とされています。しかし、業種やたな卸資産の性質によっては期│ │中は概算によってたな卸を計上していく方法も認められます。 │ └───────────────────────────────┘ 友達「なるほど、そうすると期中は概算でたな卸を計上し、期末に実地た な卸を行えば良いのですね。」 先輩「そうだね。それから実地たな卸をする時には計上漏れがないように 注意するんだぞ。」 友達「そうですね。税務調査でも計上漏れはチェックされますからしっか り行うように徹底させていきます。」 先輩「それから実地たな卸をするときに書き出す原票は原始記録となるん だ。この原始記録を清書したものがたな卸表となるんだよ。このふ たつはセットで保管しておくことも忘れずにね。」 友達「わかりました。」 先輩「じゃあ、今日はここまで。次回は、たな卸資産の評価について勉強 することにしよう。」
たな卸資産の特徴は、販売あるいは消費されるまでは収益に対応する費用としては認識されません。ですから、商品、製品等が販売された時に売上原価として費用の認識がされることになります。より正確な売上原価を求める為にはたな卸を把握し、管理していくことが重要です。
ビジネスとして脚光を浴びるインターネットには破竹の勢いがあります。その一例として、ソフトバンクが出資するヤフー(インターネット検索ページ)株は2000年1月19日に1億円を突破するなど、ソフトバンクのインターネット関連会社への投資は空前の利益を生み出していることが挙げられます。
しかし、その裏では、政府機関ホームページがハッカー行為により改ざんされるなど、影の部分も見逃せません。
今回のパソコン最前線は、沸きに沸いているインターネットの裏話をお送りいたします。
ネットオークション
インターネットのホームページ上で個人売買ができるというものです。話題の検索サイトであるヤフー(Yahoo)でも行われています。ここに出されている商品、確かなものもありますが危ない商品(俗に言うアダルト商品)も多数あります。個人売買の場合は、見知らぬ人からの購入となりますので、特に気をつけてください。
インターネットショップ
最近、多数の成功例を出しているインターネットショップですが、詐欺まがいの事件は後を絶ちません。こんなこともあるようです。
レアモノ(珍しい商品)を販売しているホームページ開設者に購入したいとのメールを送りました。返事は「外出が多く、現金書留の場合、わざわざ郵便局に行かないといけないので普通郵便に現金を入れて送付してほしい」との返信がありました。言われたとおりにしましたが、いつまで経っても商品が送付されないので後日、メールで確認したところ「受け取っていない」と返信メールが届きました。郵便局に確認したところ、「普通郵便は送付した証明がとれません。『受け取っていない』と言われれば、それまでです。あと郵便法で普通郵便で現金を送付することは禁止されています。現金は現金書留で送付してください。それと、郵便為替は簡易書留で送付して下さい。」と言われたようです。
結局この人は商品を得ることができずに泣き寝入りしたそうです。相手の顔が見えないインターネットでは用心に越したことはありません。
チャット
インターネットのホームぺージ上で文字による会話を楽しむことです。
基本的には、匿名を使って会話をしますが、この中でむやみに自身の個人情報を教えると今騒がれているストーカー行為(ネットワーク上では、ネットストーカー嫌がらせ電子メールや悪評の流布など)を受ける可能性などがありますので要注意です。
ネット犯罪
アダルトサイトの検挙はニュースでも話題となりますが、ホームページで、「ここから先は会員になってこのソフトを使用してください。」などと表示される場合は要注意です。このソフトを使うと勝手にダイヤルQ2回線や海外通話を使うように設定され高額の電話料金を請求されることがあります。また、ホームページの中には犯罪を誘発させるようなページもあります。つい最近の青酸カリを販売したホームページなどは、その代表例ではないでしょうか。
インターネットトレード(インターネット株取引)
まだ日本では馴染みが薄いようですが、アメリカではパソコンの前に張り付いて一攫千金を狙って1日中株の売買をする若者が増えているようです。損失額もかなり高額になる場合があり社会問題化しているようです。
インターネットは、現在、一種の仮想現実社会となっています。ゲーム感覚での行動が危ない結果をもたらします。現実に目を向けながらインターネットによる便利さを利用することが必要です。また、インターネットの便利さを悪用する人がいてもそれを防止・罰するための制度や法整備が間に合わないのが実情です。自己責任が利用時の大前提となることをしっかり認識しておくことが必要です。